金八みかん

私が初めて金八みかんを口にしたのは勤めていた会社を辞め実家に帰ってきた2008年のことでした。

知り合いの伝手でたまたま金八みかんを頂いたのですが、
その時は「金八みかん」の名も知らず、
「実がパンパンに詰まった、なんかコロコロ(丸々)したみかんやなあ。」
という印象だったのを覚えています。


それで、食べようと皮を剥くと外皮が極端に薄くて剥きにくいのです。
この時点でこのみかんは何か違うと気づきました。

口に入れると、とにかく味が濃厚!
果肉を包む「じょうのう」という皮が極薄で食感が他のみかんと全く違う。


私はみかんの大産地、和歌山有田で生まれ育っているので、小さい頃から冬になると手が黄色くなるほど沢山のみかんを食べてきましたが、このみかんの食感とあまりの美味しさに驚いたのでした。

あまりに美味しかったので生産者の方の住所を教えてもらい訪ね色々と話を聞きました。


話によるとこのみかんは栽培地の旧町名「金屋町」と品種番号の「k-108号」から「金八みかん」と名付けられ、その一番の特長は、“赤ちゃんでも食べられるほど果実を包む皮が薄いこと。”

40年程前に新品種として脚光を浴びたが、その皮の薄さが災いし、生育中に果実が裂けるなど栽培が難しく採算性が悪いので今では作り手が数人になっていて、この方にも後継者がないとのことでした。

脚光を浴びたのは半世紀近く前。生産者は数人ということから、地元の人間にもほとんど知られず埋もれてしまっていたものだったのです。


この金八みかんの美味しさに感動し
「こんなに美味しいみかんが、このまま知られずに消えてしまうのはあまりに惜しい。」
「この美味しさを全国に届けたい!」
と商品化したのがこの仕事を始めたきっかけです。

パッケージを作り2009年から全国発売を開始しました。





金八みかんの美味しさの理由は

◎糖度が高く味が濃厚なこと。

◎果肉を包む「じょうのう」という皮が極端に薄いこと。

◎衝撃を出来るだけ与えないよう果実を扱っていること。

の3つ。


甘さの基準である糖度はスーパーなど量販店で販売されているみかんで糖度9度〜11度程度ですが金八みかんは13度を基準としています。

といってもピンとこないと思うので、分かりやすいよう単純化して糖度を甘さの感じ方で表すとこのようになります。
(実際には酸度とのバランスで感じ方は変わります。)

9度  薄い
10度 普通 
11度 甘い 
12度 すごく甘い
13度 驚くほど甘い

さらに金八は甘さだけでなく程良く酸味も残っているので、コクがありとても濃厚です。
糖度が低くても酸度が低下したものは甘さを感じますが、
糖度と酸度が高レベルでブレンドされ「濃い!」と感じるのが本当に美味しいみかんです。



一番の特長である果肉を包む「じょうのう」の薄さから来る食感は一度食べると
他のみかんが食べられなくなるほど。

栽培農家の方に初めて金八の特長を聞いた時に返って来た言葉も
「金八は赤ちゃんでも食べられるみかんや。」
でした。

ちなみにこの特長から、金八みかんのマークは逆さにするとおしゃぶりをくわえた赤ちゃんになるようデザインされています。


そして極端に皮が薄く繊細なため
収穫、選別、箱詰めなど細心の注意を払い、まるで赤ちゃんに触れるようにやさしく果実を扱います。

他のみかんでは選別機を使って行う作業も金八だけは人の手で行います。


衝撃を与えないようやさしく丁寧に果実を扱うことは味にも大きく影響します。

実はみかんの果実は収穫後も呼吸をしています。
果実に衝撃が加わると呼吸が激しくなります。
呼吸活動のエネルギー源となるのは果実中の糖や酸なので、呼吸が激しくなるとこれらの成分を消耗し味が落ちるのです。

さらに傷んだような雑味も出てきます。


みかんを手でもむと甘くなるというのはこの原理を利用しています。

衝撃を加え糖や酸を消耗させ味のバランスを変えるのですが、本来の糖度、酸度のレベルが下がります。

私達はこのように衝撃が加わったみかんは
「まくした味」(転がした味)「にえくさい味」(傷んだ味)がする。
と言ってまず食べません。

お客様にこのみかんは「澄んだ美しい味」がすると褒めていただくことがあるのですが、
これは丁寧な手作業で衝撃を与えないようにしているみかん特有の雑味のなさを言い表したことだと思います。

ここを褒められると「このお客さんは通やな。」と嬉しくなります笑



味はもちろん、お歳暮など贈答の利用も多いみかんはパッケージも重要です。

金八みかんのパッケージは
2010年グッドデザイン賞、2010年ペントアワード銀賞、2011年日本パッケージ大賞銅賞など数々のデザイン賞を受賞。

ちょっとお裾分けする時に嬉しいオリジナルの「おすそわけ袋」。
オリジナルの熨斗。
食べた後も箱を綺麗なまま使える送り状の剥がし跡がつかない工夫などなど、贈られた方に喜んでもらえる楽しい工夫がいっぱいです。


・・・と、いくら言っても金八みかんの魅力は言い尽くせない程なのでとにかく一度食べてみてください。

“これが感動してもらえるレベルの商品”だと自信を持ってお勧めします!

*2016年の出荷期間は11月15日〜12月31日となっております。
この期間内でご希望お届け日を選択してください。


*個体差はありますが時期によって味のバランスが変わります。
下記URLのリンク先を参考にお届け日をお選びください。
http://ameblo.jp/kinpachimikan/entry-11906204825.html